AlmaLinux のサイトから ISOイメージファイルをダウンロードします。今回は、「AlmaLinux OS 9.4 Minimal ISO」を使っていきます。 使用する用途に合わせて必要なISOイメージファイルをダウンロードして下さい。
※今回使用するバージョンは、バージョン 9.4 を使用します。
ダウンロードが完了したら、USBメモリーでインストールメディアを作ります。
次に、インストールメディアができたら、AlmaLinux インストールをしていきます。 AlmaLinux のインストール画面がでてこない場合は、ディスクのブートオーダーを変更します。

AlmaLinux 公式サイト(日本語)
※インストールメディアの作り方は、Linux Mint インストール 【準備編その3】を参考にして下さい。
※ディスクのブートオーダーの変更は、ブートオーダー変更を参考にして下さい。

※ 作業は root で行います。


インストール

AlmaLinux のインストール画面が現れたら「Test this media & Install AlmaLinux 9.4」が選択されている状態なので、Enterキーを押します。 そうすると AlmaLinux のインストールがはじまります。
インストールは、下記の内容を設定していきます。インストールするソフトウェアに関しては、各々必要なものをインストールして下さい。 今回は、「開発ツール」をインストールしました。

  • 言語の選択(今回は日本語)
  • rootのパスワードの設定
  • インストール先(AlmaLinuxをインストールする、HDDまたは、SSD の指定)
  • ネットワークの設定(今回は無線LANを設定)
  • ※インストールするソフトウェアの選択
※詳しは、動画から



無線LAN設定

AlmaLinux インストール後、再起動してログイン、セキュリティアップデートしようとしようとしたところ、 インストール時に設定した無線LANが有効になっていない。基本的に有線接続らしいので、無線LANで接続できるように Wi-Fiの設定をしていきます。

NetworkManager-wifi インストール

無線LANを自動的に有効にするには、「NetworkManager-wifi」が必要らしいので、 インストールメディアをPCに挿入して NetworkManager-wifi をインストールしていきます。
はじめに、NetworkManager-wifi に必要なものが何かを調べるために「rpm」コマンドを使って依存関係を調べていきます。
最初に、挿入したUSBメモリーを「mount」コマンドをつかって認識させます。

※下記コマンドの引数に指定してある「/dev/sda1」の 「sda1」ですが、一概にすべてが「sda1」であるとは限らないので、 USBメモリーを挿入した際にメッセージが表示されるので確認します。 メッセージが現れない場合は、挿入前後で、「/dev」のリストの差分をとって増えっているものがUSBのデバイスになります。

mount -t vfat /dev/sda1 /media

mount コマンドをじっこうすると、「/media」直下にUSBの中身がひょうじされます。
cd コマンドを使って、ディレクトリを移動します。

cd /media/Minimal/Packages

ディレクトリ内にはいろいろなパッケージがあります。NetworkManager-wifi をインストールしたいので、 rpm コマンドを使って依存関係を調べていきます。

rpm -qpR NetworkManager-wifi-XXXXXXXXXXX.rpm

※Xは、バージョン情報

rpm コマンドを使って、依存関係を調べていくと、必要なパッケージがわかります。 また、rpm コマンドを使って依存関係を調べ必要なパッケージをすべてあらいだします。
NetworkManager-wifi で必要なパッケージは、下記の3️つになります。

  • iw ※wireless-regdbと依存関係
  • wireless-regdb
  • wpa_supplicant
必要なパッケージがわかったので、rpm コマンドでパッケージをインストールしていきます。

rpm -ivh iw-XXXXXXXXXXX.rpm

rpm -ivh wireless-regdb-XXXXXXXXXXX.rpm

rpm -ivh wpa_suuplicant-XXXXXXXXXXX.rpm

rpm -ivh NetworkManager-wifi-XXXXXXXXXXX.rpm

※Xは、バージョン情報

すべてインストールが終わったら、NetworkManager を再起動します。

systemctl restart NetworkManager

ネットワークの環境がDHCPなら自動的にIPを取得できます。
ping コマンドをうって、反応が帰ってくれば、Wi-Fiでネットワークに接続てきています。

※詳しくは、動画から


※インストール時に無線LANの設定をしていなかった場合は、「nmcli」コマンドを使えば設定できると思います。
11.2. nmcli を使用した WiFi ネットワークへの接続を参考に

すべての作業が完了したので、USBをPCから抜き取ります。抜き取るには「umount」コマンドを使用します。 umount コマンドをそのまま実行するとエラーになります。なので、「cd」コマンドでホームディレクトリへ移動してから umount コマンドを事項します。

cd
umount /media

umount コマンドを実行してエラーになるのは、取り外そうとしているUSBメモリー内で、実行しようとするからです。 なので、「/media」配下以外のディレクトリに移動すれば umount コマンドは実行できます。

エラーは、下記のように表示されます。
umount: /media/: target is busy.

次は、AlmaLinux をサーバーとして、セキュリティアップデート、固定IPの割当などをしていきます。