Ubuntu Server のセキュリティアップデートをしていきます。 Red Hat系とは使用するコマンドが異なります。


セキュリティアップデート

Ubuntu Server をセキュリティアップデートしていきます。
一般ユーザー(インストール時に作成したユーザー)でログインします。
Red Hat系は root で作業をしていきますが、Ubuntu は代わりに「sudo」コマンドを用いて作業をします。 sudo コマンドを使うことで、一般ユーザーでも root でしか行えない作業を実行することができるようになります。
その代わり、sudo コマンドを使うときは、パスワード入力が必要になります。(※ログインするときのパスワード)
下記コマンドでアップデートしていきます。

sudo apt update

sudo apt dist-upgrade

sudo apt autoremove

※詳わしくは動画から

・Ubuntu Server documentaiton(英語語)
Ubuntu Server documentation | Ubuntu



タイムゾーン設定

Ubuntu Serverは、日本の時刻で設定されていないので、日本時間になるように設定をしていきます。
「timedatectl」コマンドがあるので、現在の設定の確認や、タイムゾーンの変更を行います。
下記コマンドで、現在のタイムゾーンの設定を確認します。

timedatectl status

「Time zone」の項目を見ると、「Etc/UTC (UTC, +0000)」と表示されます。 この部分を日本時間になるように設定していきます。
「timedatectl list-timezones」というコマンドをつかって日本時間を確認します。

timedatectl list-timezones | grep Tokyo

上記コマンドを実行すると、「Asia/Tokyo」が表示されます。この情報を下記コマンドを使って日本時間に変更します。
サーバー情報の変更になるので、「sudo」コマンドを使って変更していきます。

timedatectl set-timezone Asia/Tokyo

これで、時間が日本時間に設定されます。念の為、PCを再起動します。



日本語入力設定

日本語入力を設定します。インストール時に英語を選択しているので、キーボードの入力も英語キーボード配列になっています。 英語キーボードと日本語キーボードでは、文字の配列が違うので、日本語キーボードの感覚で記号を入力すると、違う記号が表示されます。
「localectl status」コマンドを使って設定を確認します。

localectl status

「X11 Layout: us」、「X11 Model: pc105」となっています。 これを「localectl list-keymaps」コマンドを実行して日本語の情報を探すのですが、キーボードの情報が デフォルトでは、Ubunt Serverに入っていないようなので「wget」コマンドを使ってキーボード情報を取得します。
「apt install kbd」とやってもいいのですがすでにインストールされているようなのでファイルをダウンロードします。
ホームディレクトリにファイルを置きたくない方は、任意のディレクトリを作成し、そこへダウンロードして下さい。
※ キーボードの設定ができないのはバグだと思います。

wget https://mirrors.edge.kernel.org/pub/linux/utils/kbd/kbd-2.6.4.tar.gz

ブラウザで、https://mirrors.edge.kernel.org/pub/linux/utils/kbd/へアクセスすると 複数のバージョン、複数の圧縮形式のファイルがあるので都合にあったファイルをダウンロードできます。
ダウンロードが終わったら、ファイルを解凍してコピーします。

tar zxvf kbd-2.6.4.tar.gz

sudo mkdir /usr/share/keymaps

sudo cp -Rp kbd-2.6.4/data/keymaps/* /usr/share/keymaps/

「localectl list-keymaps」コマンドを使って、日本語キーボードの設定を探します。

localectl list-keymaps | grep jp

上記コマンドを実行すると「jp106」と表示されるので、この値をコマンドを使って設定するのですが、 再起動するとデフォルト(英語)のキーボード配列になってしまうので、ファイルを編集します。

※下記コマンドで再起動後もキーボード配列が英語になってしまう方はファイルを編集して下さい。

sudo localectl set-keymap jp106

上記のコマンドでも日本語キーボードにならない方はファイルを編集します。
まず、「/etc/default」ディレクトリに移動します。そのディレクトリに「keyboard」というファイルがあるので このファイルを編集します。

cd /etc/default

sudo vi keyboard

keyboard ファイルの下記のように書き換えます。

XKBMODEL="jp106"

XKBLAYOUT="jp"

書き換えたら、PCを再起動します。再起動後、入力が日本語キーボードの配列になっていると思います。

※詳しくは動画から



次は、Ubuntu Serverに固定IPを割り当てていきたいと思います。